雪谷旅人の旅ブログ
ボリビア冒険の旅
(2018年3月14日〜28日)
このブログは15日間にわたるボリビア旅行(「シニア・トラベラーの会」主催)の記録である。今回は旅程がきびしい上に常時標高3600〜4300mの高地での旅であり,通常では経験のできないアドベンチャー
・ドライブもあったため,私たち12名(男性4,女性8)のシニアにとっては「冒険の旅」となった。(「シニア・トラベラーの会」企画書は
こちら ) |
旅程表
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ウユニ塩湖は「行きたい旅先」の上位に挙げられるが,一方では「意外につまらなかった」「行くのは日本人だけ」という評価も多かった。ここだけなら私もあえて行く気がしなかったが,アタカマ砂漠については「この世のものとは思えない」絶景があると聞き,具体的な計画を進めた。
この地域は2月ごろまでは雨季であり,雨の少ないアタカマ砂漠でも2月は避けた方がよいとの情報があった。一方ウユニ塩湖の「天空の鏡」は乾季には見ることができないため,雨季と乾季の間の3月ならアタカマの絶景とウユニの「鏡」を見ることができるのではないかと考えた。幸い今年は雨季が長引き,ウユニの「鏡」はまだ健在で,「星空と夜明けのツアー」では壮大な風景と稀少な映像(ビデオ)を楽し
んだ。
ウユニ発アタカマ砂漠への3日間ツアーは4カ月前から予約していたが,数日前から舗装に反対する団体が道路を封鎖したため一時は実施不可能と言われ,落胆のドン底にあった
。しかし粘り強く交渉の末,ツアー会社Hodakaが別ルートを提案してくれた。このルートは通常では通ることのない荒野であり,道なき道を行き急流を渡渉するアドベンチャー・ドライブであった。その先にはアタカマ砂漠で最も重要なEduardo
Avaroa国立公園があった。
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ウユニからラ・パスに戻り,直ちにコパカバーナへ行き,チャーター・ボートでティティカカ湖の「月の島」と「太陽の島」へ行った。ここでも民族抗争のため,太陽の島で最も重要なインカの遺跡,初代インカ王が降臨したという北部の遺跡を見ることはできなかった。当初は南部から北部へトレッキングの予定だったが,これも果たせず,この旅で最も悔やまれる一件となった。
これらの思わぬ障害にも関わらず,旅程としてはかなり順調だった。2015年6月にクスコからラ・パスへ行った経験で,ラ・パスや太陽の島でよいホテルが見つかっていたし,ある程度の土地勘もあった。ラ・パスのホテルには優れたツアー会社が併設されており,現地ツアーや送迎はスムーズに予約できた。12人という人数はアタカマ・ツアーの4WDの定員(6名)2台分だが,中型バスやボートの貸切にはちょうどよい人数で,1人あたりにするとかなり安くついた。今後のグループ旅行の参考となる。
なお,ラ・パスへの航空便として,ロスまでは全日空,ロス〜リマ〜ラ・パスはLATAM航空を使った。片道30数時間の長いフライト
,10時間の夜行バス,8時間のアドベンチャー・ドライブもあったが,それを補う素晴らしい風景と
暖かい交流があった。
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